こんにちは。つのさきこめこです。
今回は本の自炊界隈で圧倒的シェアを誇るScanSnapの比較をしていきます!
本の自炊を思い立ち、いろんなブログを覗くも、ScanSnapいいよ!しか書いてない。
いや、ScanSnap導入を決めてもその先にどの型番にするかという問題があったのです。
ScanSnapの型番の選択肢
ScanSnap iX1500:現行のフラグシップモデル
ADF(自動給紙方式)搭載の型のトップ。これを選べば間違いなし。
ただし、高い。前に家電屋で見た記憶では5万円くらいかな。
メルカリでも4万円くらいで流通している。(全て売り切れの時もある)
ScanSnap S1500:二つ?前のフラグシップモデル
もちろん、ADF搭載。かつてのトップ。
メルカリで1万円程度か。価格のブレがけっこうある印象。
富士通のHPによると、2012年に発売が終了している。保守終了予定日が2017年となっているので、メーカーのサポートは期待できない。
ScanSnap S1300i:エントリーモデル
ADF搭載タイプの安いほう。両面ADFなので本の自炊という目的は果たせる。
値段は家電屋で2万6000円程度。ちと高いが手が出ないほどではないという感じ。
しかし、いろんなブログを見る感じでは2012年頃に発売したと思われる。
8年前の機械に2万6000円は高すぎるような。
メルカリでは1万5000円程度~で流通。
ScanSnap S1300:一つ前のエントリーモデル
ADFの両面あり。
メルカリでよく見かけるモデル。5000円程度~で流通。
手頃な値段になっていて気になるが、現行モデルが2012年発売(推定)だとすると、2000年代の商品ということになる。
機能面での不安は否めない。安さと機能のバランスをどう評価するか。
ちなみにこちらもメーカーの保守終了日が2017年。壊れたら終わり。
iX1500・S1500・S1300i・S1300を比較
上記4機種のスペック比較表
本の自炊をするうえで気になる機能をピックアップして表を作成。
富士通のHP参照。
機能 | iX1500(現行) | S1500 (旧) | S1300i (現行) | S1300(旧) |
自動給紙機構(ADF) | ○ | ○ | ○ | ○ |
両面同時読み取り | ○ ※手差し/単送モードあり | ○ | ○ | ○ |
両面読み取り | ○ | ○ | ○ | ○ |
カラー、グレー、白黒の自動識別 | ○ | ○ | ○ | ○ |
光学解像度 | 600dpi | 記載なし | 600dpi | 記載なし |
読み取り速度(A4縦) ACアダプター利用時 | ||||
自動解像度モード | 両面・片面 30枚/分 | 両面・片面 20枚/分 | 両面・片面 6枚/分 | 両面・片面 4枚/分 |
ノーマル カラー/グレー150dpi、白黒300dpi相当 | 両面・片面 30枚/分 | 両面・片面 20枚/分 | 両面・片面 12枚/分 | 両面・片面 8枚/分 |
ファイン カラー/グレー200dpi、白黒400dpi相当 | 両面・片面 30枚/分 | 両面・片面 20枚/分 | 両面・片面 9枚/分 | 両面・片面 6枚/分 |
スーパーファイン カラー/グレー300dpi、白黒600dpi相当 | 両面・片面 30枚/分 | 両面・片面 20枚/分 | 両面・片面 6枚/分 | 両面・片面 4枚/分 |
エクセレント カラー/グレー600dpi、白黒1200dpi相当 | 両面・片面 8枚/分 | 両面・片面 5枚/分 | 両面・片面 1枚/分 | 両面・片面 0.5枚/分 |
読取範囲 | ||||
標準モード | 最大: 216mm 360mm (A4) | 最大: 216mm 360mm (A4) | 最大: 216mm 360mm (A4) | 最大: 216mm 360mm (A4) |
最小: 50.8mm 50.8mm | 最小: 50.8mm 50.8mm | 最小: 50.8mm 50.8mm | 最小: 50.8mm 50.8mm | |
A3 キャリアシート (別売)使用時 | A3まで | A3まで | ― | ― |
長尺読取 | 3,000mmまで | 863mmまで | 863mmまで | 863mmまで |
原稿搭載枚数 | 最大50枚(A4:80g/m2) | 最大50枚(A4:80g/m2) | 最大10枚(A4:80g/m²) | 最大10枚(A4:80g/m²) |
インターフェース | USB/Wi-Fi (USB3.1 Gen1 対応) | USB | USB | USB |
マルチフィード検出 | 重なり検出(超音波センサー)/長さ検出 | 重なり検出(超音波センサー) / 長さ検出 | 長さ検出 | 長さ検出 |
外形寸法 幅×奥行×高さ | ||||
トレー収納時 | 292mm(幅) 161mm(奥行き) 152mm(高さ) | 292mm(幅) 159mm(奥行き) 158mm(高さ) | 284mm(幅) 99mm(奥行き) 77mm(高さ) | 284mm(幅) 99mm(奥行き) 77mm(高さ) |
トレー全開時 | 292mm(幅) 494mm(奥行き) 293mm(高さ) | ― | ― | ― |
質量 | 3.4kg | 3kg | 1.4kg | 1.4kg |
比較結果
比較表を作ってわかったのは、1500と1300は全く違うということ。
大きく機能が異なるのは以下の3点。
- 読み取り速度
- 原稿搭載枚数
- マルチフィード検出(重なり給紙の検出)
あと、外形寸法・質量と付属の(というか利用できる?)ソフトが異なるくらい。
読取解像度が変わらないのは驚きました。その分速度が全く違うのですが。
読み取り速度と原稿搭載枚数について
読み取り速度はiX1500・S1500・S1300i・S1300の順に、自動解像度モードで1分間に30枚・20枚・6枚・4枚となっていた。
文庫本1冊を自炊するのにどれくらいかかるのか計算してみた。
本の自炊という目的を考えると、利用するのはファインかスーパーファイン。
文庫本は丁度手元にあった一般的な厚みのもので421ページ。仮に420ページ(210枚)としよう。
するとかかる時間は以下の通り。
(利用する速度はA4縦のものなので、今回の計算より早く終わる可能性が高い)
読取モード/原稿置き直し回数 | iX1500(現行) | S1500 (旧) | S1300i (現行) | S1300(旧) |
ファイン | 7分/5回 | 11分/5回 | 24分/21回 | 35分/21回 |
スーパーファイン | 7分/5回 | 11分/5回 | 35分/21回 | 53分/21回 |
うーん、1300でもできんこたないなあ。
文庫本の場合、A4用紙より読み込む用紙のサイズがかなり小さくなるので、うまくいけば半分くらいになるのではと思いますが、原稿搭載枚数が1300の場合足かせになりそう。
テレビや映画を見ながらの作業になりそうです。
1500の方はちょっと気が向いたときに1冊ささっと。そんな使い方もできそうです。
1300もファインの方ならありかなあ。
マルチフィード検出について
自炊でかなり重要なんじゃないかって思っているのが重送の防止。
だって本なのにページがちょくちょく抜けていたら嫌ですよね。
そのために重要なのがマルチフィード検出。
1500は長さでの検出に加えて超音波もしようしているとのこと。たぶん、その方がいいんだろう。
ScanSnap比較のまとめ
今回の比較を通して、1300のシリーズのどちらかを購入しようと考えていたのが、1500とぐらつくことになった。1500の方ならS1500かなあ。5万円は高い…。
思っていたよりも1300が使えそう。
その後、メルカリでS1500を購入しました。
理由はS1300とS1500でそれほど値段が変わらなかったため。やっぱりかかる手間は減らしたい。
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